PTFE潤滑アルマイト
2009.08.05
『PTFE潤滑アルマイト』 は、アルマイト皮膜上に極めて薄いPTFE微粒子膜を吸着させ、PTFE微粒子膜がすべり性を高めるというメカニズムです。
タフラム処理より安く"スベリ"が必要なアルマイトに
アルミニウムは、アルマイト(陽極酸化皮膜処理)をすると、表面に『アルマイト皮膜』ができます。このアルマイト皮膜は1cm2あたり2憶個もの微細孔が成長した"多孔質皮膜"で、一般的には アルマイトの最終工程で、PTFE微粒子を表面に吸着させます。
『PTFE潤滑アルマイト』の採用例
耐久テストで56000回をクリヤーし、コンビニのコーヒー缶ウォーマー用ヒートプレート棚板に採用されていて(現在稼働中)10年以上そのスベリ性が持続しています。
御指定により硬質(Hv400)・超硬質(Hv500)もできます。
※超硬質、試作受注が可能になりました。
注意点(1)
PTFE微粒子は、表面に残ったり、使用中の摩擦により表面に 浮き出てくる場合が御座います。
これらの白い粉(余剰PTFE微粒子)は、乾いた布の拭き取りで、簡単に除去することができます。
注意点(2)
処理禁止箇所がある場合は、マスキング処理を行うことができます。その場合は、"処理不要"ではなく"マスキング 追加工程"と 御指示頂ければ、何種類かの方法で 御見積りが可能です。
カテゴリー:技術への取り組み